解法の手順の一例とおまけのアイデンティティ
□ 難 関 私 立 高 校 現 代 文 の 問 題 よ り
解法の手順の一例とおまけのアイデンティティ
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問題文を読んだとして想像しながら😊
Q
「歴史の往還」と同じ意味の言葉を十字以内で見つけなさい。
傍線部の前後は
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歴史の往還が想像を刺激するがゆえに、逆に現代人のアイデンティーについて考えさせられることもある。
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現代文は手がかりをヒントに答えを探すゲームのようなものです。
では着眼点と考え方です。
まず傍線部に注目します。
「歴史の往還」の言葉の意味を分かりやすく、別の言葉で解釈しなおします。
二つに分解します。
A 歴史の
B 往還
「A の B」 という形か「A が B する」という形となります。
で、Bは難しそうなので自分に問います。
「往還」ってな〜んだ?
漢字を見ても分かる通り。
「行ったり来たりすること」
です。
歴史の往還 = 歴史が行き来すること。
「歴史」を本文に即して具体的に言うと
「日本と中国の歴史」
のことです。※本文全体を読むとそうなっています。
ところで「歴史」が行き来するってどんな意味なのか?そしてそれが想像を刺激し、アイデンティティについて考えさせる、とは?をヒントに答えを探します。
手がかり
・十字以内
・A「歴史の」B「往還」に対応です。
・「行き来」に相当する言葉。
・それが「想像を刺激するがゆえに、逆に現代人のアイデンティーについて考えさせられる」ものであると本文の中でわかること。
ヒントを手に本文を読み進めて探していきます。
あとは本文を読めるかどうかの勝負となります。
傍線部と「同じ内容を見つけ出しなさい」という指示の時には
傍線部をパーツに分ける。
難しい言葉は分かりやすくする。
前後の文脈と対応できるようにする。
でそのヒントを手がかりに本文を読み進める。
で答えは「文化間の移動」となりました。
ところでアイデンティティとは自分が何者であるかのよりどころのことです。
「〇〇さん、あなたはいったい何者なんですか?」の答えです。
自分はいったい誰なんだろうか、何者なんだろうか、と意識せずとも持っている「自分」の感覚です。
無意識に持っているのでたまに思い出して考えてみると面白いです。
私は誰なのだろうか?
どこからきて、どこへ行くのか?
アイデンティティはより良いものに変えることができます。
現代文は面白いです。
家庭教師Hanuman
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