三 色 蛍 光 ペ ン 勉 強 法 〜 テ ス ト の 見 方 〜
□例えば、自分に子供がいて、その子が持ってきたテストの点数の結果が50点だったとします。
「なんでこんな点数を取っているの?」
と怒りたくなるときがあるかもしれませんがそんな時は、一呼吸おいてください。
冷静に分析してから、かける言葉は決めましょう。
本日は「実力を伸ばす三種類のペン」の話です。
□私は、テストの答案を受け取ると、答案用紙をコピーして、三種類の蛍光ペンを使い、間違いの分類をしていきます。
この間違った部分を「伸びしろ」と私は考えています。
50点の点数を取った人は、50点分の伸びしろがあり、いきなり90点とかは難しいかもしれませんが、次に70点くらいにする楽しみがあります。
点数だけにとらわれて、一喜一憂していたら大事な「伸びしろ」が見えなくなりますす。
□三種類の蛍光ペンの使い方。
手元に仮に赤、青、黄のペンを用意したと想像してください。そして答案用紙のコピーの間違いに色を入れていきます。
・黄 ... 本人のミス。本来はできる計算ミスだったり、うっかりミスだったり。もう一回似たようなテストをやったら、正解になる可能性が高いもの、です。
・赤 ... 授業でも取り扱い、宿題にも出ており、ともにきちんとやっておけば正解が取れるはずのところ。
・青 ... そのテストが行われた時点では、本人の実力が及ばなかったもの。
こんな風に色分けしていくと、カラフルな答案用紙が出来上がり、いろんな「伸びしろ」がわかります。そして時に、褒めるべき「50点」も出てきます。
□ 黄 色 が 多 い 。
これはうっかりを含む、様々なミスが多いことを表しています。この場合は、なぜミスが多いのか、を考え分析します。黄色が多い生徒には、宿題や演習での集中力を促します。「宿題でミスが少なくなればテストでもミスが少なくなるよ」と言ってあげることができます。練習でミスが多い人は、当然ですが本番でもミスをしやすいです。
□ 赤 が 多 い 。
指導する側の意識として、授業中のその生徒の取り組みや宿題をよく見てあげる必要があります。授業中に理解はできるが問題を一人で解く実力はついていないとか、役目済ましの宿題をしているなど、軽く浅い勉強をしている可能性が高いです。赤が多い生徒はその習性を持つ限り、どの単元でも伸びが悪くなります。
□ 青 が 多 い 。
実はこの生徒はテストの点数が50点でも褒めるべきです。青は、実力が及ばなかったところです。これは習い事をしている人ならわかると思いますが、ダンスを社会人になって習い始めたとして、3ヶ月が経過したとします。上手くはなってはいますが、ベテランの先輩のようなステップは踏めません。
青が多いということは、実力自体はまだまだですが、テスト当日、本人の能力を最大限にミスなく出し切った、ということが言えます。
この場合「なんで50点なの?」と怒るということは、ダンス3ヶ月の人に「なんでマイケルジャクソンのように踊れないの?」と怒っているのに近いです。
□色分けして分析すると、生徒に対するアドバイスがとても建設的なものとなり、50点が70点、そして80点と伸びていきやすくなります。
仕事でもなんでもそうですが、実力不足なら伸ばせばいいだけです。伸ばすために、分析し次に活かしていくことが、「本気の姿勢」だと私は思っています。
本気の姿勢を持てば、間違いは「伸びしろ」にほかなりません。
勉強している限り、テストはすべて途中経過。これは生きている限り、全ての出来事が途中経過なのと同じです。
なんとでもなりますからね。
matsuo
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